きたぞっ!二人目の出産 産後すぐの私の対処方法
それまで両親の愛情を独り占めしてきた上の子。
ママがそばにいるのは当たり前だった世界が一変、ママが突然自分の前からいなくなってしまうなんて…もしかして、ママは自分を捨ててしまったの?
ここまで深刻に悩むことはマレですが、子供に出産のための入院を理解させるのは至難の技です。
ましてや上の子が小さい時期は無理というもの。
どうしても寂しい気持ちは出てきてしまいますよね。
それが素直な気持ちなんです。
泣かれてしまうのは覚悟して置いた方がいいですが、できるだけママが入院中でも、今の生活と変わらない環境を用意してあげることが望ましいです。
私の体験談をここに記録しておきます。
2人目の出産 私の体験談
もし、ママの入院中に実家に預ける、もしくは自分の親やお姑さんに手伝いに来てもらうというのであれば、事前に予行練習をしておくと子供も大人も多少は安心できます。
自宅以外で預かってもらう場合、子供のお気に入りの物を持たせて、できるだけ自宅で過ごしている環境と同じようにしてやると、気持ちも落ち着くようです。
そして退院後は上の子を誉めてあげる、そして寂しい想いをさせた分、大いにベッタリしてあげるのが理想とされています。
ただね、私も出産前は「上の子を優先に」と大きく模造紙に書きたいくらいの目標を持っていたんですが、いざ産まれてみると…無理無理!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
下の子が泣いているとどうしてもそっちに行ってしまう…。
上の子がわがまま言っているとイラッとしてしまう…。
あれれ?上の子のわがままを何でも聞いてあげるんじゃなかったの???上の子優先はどうしたんだい?
やっぱり理想と現実は違うようです。
教科書通りにはいきません。
ここから、姉妹の長い旅路が始まります。
✿この話の登場人物
☑大姫様…上の子
☑チビ姫ちゃん…下の子
ママが出産で入院中 上の子の反応
「ママがいい~!」と一言も言われることなく、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
ギャン泣きされることを覚悟していたんですががが。
パパと2人の生活が楽しい様子で、親睦がすごく深まっていて、私の方が嫉妬してしまうほど。
病院にお見舞いに来てくれるんですが、帰る時は「じゃ~ね~!」と笑顔でさよなら。
あっさりだ…あっさりすぎる…。
ところてんよりあっさりだ…。
チビ姫ちゃんに対しての大姫様の対応は「かわいいかわいい」言ってましたが、まだ「お人形がかわいい」というレベルだと感じました。
感情がまるでこもっていない気がします。
隣の病室の子は「ママがいい~!!!!」と病院中に聞こえるくらいの大きな声で泣いているというのに、うちの大姫様はママのいる病室からルンルンでご帰宅です。
これは年齢もありますね。
ちなみに当時、大姫様は4歳でした。女の子ってのもあるのかな?
理由はよく分かりませんが、私はチビ姫ちゃんと2人きりの生活を楽しみ、何の問題もなく入院生活は終わりました。
2人目で経験者だという心の余裕があるのか、新生児はとろけるほどかわいかったです。(一人目はそんなことを感じる心のゆとりはありませんでした)
家に帰った後の上の子の反応
退院すると大姫様の生活環境は一変します。
だって知らない人間が1人増えているわけです。
「だれ?」という感じでしょう。
この子が自分の兄弟姉妹だとわかっているのかは定かではありませんが(おそらくそういう概念すらない)、上の子にとってはどう接したらいいかわからないはずです。
しかもママが大事そうに抱えているのをみれば「私のママが取られた!!」と不安が生じるのも無理はないでしょう。
寂しい気持ちを汲み取ってあげられるのは親だけ。そしてこの気持ちを癒してあげられるのもまた、親だけですよね。
寂しい気持ちを表すやり方で、一番親にもわかりやすい上の子の行動は「赤ちゃん返り」。
いつも以上に甘えてきたら「寂しいんだ…わかりやすいわ…」と思ってあげて、ドンと受け止めてあげるといいです。
「あなたのわがまま、すべてこのママが受け止めて差し上げます」くらいの気持ちです。
おっぱい飲みたいということもありますが、望むとおりにしてあげましょう。
いづれ時が経つと、下の子に自分には自分に敵意がないことが分かってきますし、ママはいつものママと変わっていないことが分かりますから、そのうち赤ちゃん返りしなくなってきます。
というような情報を得ていた私は、うちの子も例にもれずその通りなのだろうと、いつでも乳を大姫様に差し出す準備をして待っていました。
しかしそんなそぶりを一向に示しません。
あれ?おっぱいいらないの?飲みたいんじゃないの?
そんな感じです。
こちらから「おっぱい吸ってみる?」とか聞いてしまうくらいです。
そんなことよりも、チビ姫ちゃんを抱っこしたくてしょうがないんですよね。
でもダメ。首がすわるまではダメ。
この「首がすわる」というのを教えるのは苦労しました。
やっぱりチビ姫ちゃん=メルちゃん(人形)という図式が彼女の中では成り立っているようです。
ただ時が経つにつれ、チビ姫ちゃんは人形じゃない、ミルクを飲むしうんちもする。メルちゃんとは違うということを理解してきました。
「お姉ちゃんらしくなろう」と頑張っていたんでしょうが、そのうち保育園で異変がおこるようになりました。
上の子に異変が…保育園で
それまでなかったことが次々と起こるようになりました。
保育園の先生が心配してくださって、話し合いの為にわざわざ時間を作ってくださったほどです。
✿何をするにも先生と一緒
遊ぶ時も部屋を移動するときも、先生から離れようとしなくなりました。
お迎えの時友達と遊んでいる姿を見なくなりました。
✿保育園の送りでママから離れない
私の洋服をつかんで離さなくなりました。
それまではお別れもスムーズ、むしろ早く仕事に行ってしまえ!くらいの勢いだったのに…。
お別れしてもいつまでも私に付いてきます。
結局、先生に抱っこで手渡しする毎日でした。
✿よく泣くようになった
特に昼食時、「ママがいい~」と大泣きしていたようです。
そんなことは今までなかったことです。
明らかに寂しいサインの現れです。
しかし、家にいるときはそんなことないんですよ。
保育園の先生には、チビ姫ちゃんを誰かに預けて、ママと大姫様2人っきりで遊ぶ時間を作ると良いですよ、とアドバイスしていただきました。
でも現実的に無理。
できるだけお姉ちゃんを気遣うようにすることと、近くに住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんに預けて、甘えさせてもらうようにしました。
姉妹そろって半年以上暮らした時の様子
チビ姫ちゃんは生後9か月になりました。
9か月、赤ちゃんと一緒に過ごした大姫様は劇的に変わりました。
チビ姫ちゃんも大姫様と同じ保育園に通うようになったことが、一つのターニングポイントでした。
タイミングが良いと、保育園の庭で0歳児クラスの子と年長クラスの子が顔を合わせることがあるんですが、その時いつもチビ姫ちゃんのそばに寄ってきてお姉ちゃんぶりを発揮していくんですって。
その姿がなんとも微笑ましいと先生がおっしゃっていました。
家でもよく面倒をみてくれるし、今では子供達2人きりにしても少々の時間なら大丈夫。
ゆっくりお手洗いにも行けるのでママはホッとしています。
友達とも仲良く遊んでいるようですし、相手を思いやる気持ちが強くなったそうで、年少さんの面倒をよく見てくれているらしいのです。
靴下を履かせてあげたり、トイレについて行ってあげたり…。
これまでは年上しか興味がなかったので、これは予想していなかった進歩です。
あれから2年 姉妹の関係は?
大姫様は小学1年生、チビ姫ちゃんは2歳になりました。
凄いお姉ちゃんっぷりを発揮しています。
チビ姫ちゃんの為にしてあげられることが増え、お風呂で洗ってあげることも
できるし、食事の世話もできます。もちろん遊び相手にもなってくれるので、私はあまりチビ姫ちゃんの相手をしていません。
ただ、チビの方は今「魔のイヤイヤ期」で、お姉ちゃんも手こずっている様子です。
まとめ
会社の同僚にこんな人がいます。
やたらと警戒心が強い人。
新入社員には最初、冷たい対応をするんです。
様子を見ているんでしょうね。
しかし時間が経ってくると、心を開いていく。
根はすごく面倒見がよくて人柄も良いので、そのうち新入社員からも信頼されるようになっていく…。
子供ってこんな感じなんでしょうね。
子供で悪い子はいないです。
ただ、警戒しているだけなんですよね。
うちの場合、大姫様はチビ姫ちゃんに「敵意むき出し!!!!!!」にはなりませんでしたね。それは良かった。
子供によっては赤ちゃんに敵意をむき出しにすることもあるらしく(私の印象では男の子が特に多い)その場合は困ったことになります。
友達の家では、上の子の下の子に対する反応が激しく、下の子のそばで飛び跳ねたり叩く真似をしたりしたそうなんです。
命の危険を感じたママは、柵付ベビーベッドとおんぶ紐で下の子を守る毎日だそうで…。
このような事も起こることがあるので覚悟は必要です。
ただ、この症状は最初だけで、段々と上の子も理解できるようになり落ち着いていきます。
兄弟姉妹の絆は、時間が解決してくれます。
親はそっと見守ってあげましょう。