始まりは生後2か月の乳児湿疹からだった!
うちのチビ姫ちゃんの顔に異変が出始めたのは、生後2か月くらいの頃のことです。
よくある乳児湿疹がポツポツと出始めました。
長女・大姫様の赤ちゃん期にも経験していたことだったので、全く心配することもなく、放置プレイをしていました。
ところが…。
日を重ねるごとに何だかほっぺの赤みが増してきます。
そのうち痒がるようになり、掻きむしるとそこから血が…透明な液が…。
一晩寝ると布団に血やら黄色い膿みたいなものがついて、なんだか私の寝ている間に横では惨劇が起きているのです。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
朝起きると、夜に垂れ流した血やら透明な液が乾いて、そして周辺の埃もからめとってほっぺは大変なことになっています。
そんな痛々しい顔でにっこり笑顔を見せられると、なんだか胸が締め付けられます。
ここから病院に通うようになりました。
疑われたのは細菌感染による悪化、又はなにかのアレルギーでした。
アレルギー検査は生後6か月以降でないと出来ないような話をしていましたので、それまでは対処療法しかなかったんです。
本記事では1か月に何回も病院に通った、その当時の奮闘記を書いていきます。
恐らくこの治療は、アトピー性皮膚炎の時と同じ治療をしていただいているんだと思います。
さあ、この通院はいつまで続くのか…。
その時は「アトピーだ」とははっきり言われなかったんです。
「アトピーだ」とはっきり確信したのは、子どもが保育園に行くときの診断書でした。「アトピー性皮膚炎」と書いてあったのを見て「やっぱりそうだったか…」と思いました。
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎とは、もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる皮膚の病気です。
主な症状は「湿疹」と「かゆみ」で、良くなったり悪くなったりを繰り返し、なかなか治らないことが特徴です。
一般的に、6カ月以上(乳幼児では2カ月以上)続くと慢性と診断されます。
見ていただきたいのは湿疹の状態です。
アトピー性皮膚炎の症状
赤みがある
じゅくじゅくして引っかくと液体が出てくる
ささくれだって皮がむける
硬くなって盛り上がる
この状態だとアトピー性皮膚炎を疑って良いでしょう。
ばっ!ばばばっ!ばぶ~(私はほぼ全部当てはまってたよ)
アトピー性皮膚炎ではなくとも、なる可能性もありますので何かしら処置が必要です。
我が家のチビ姫ちゃんは、最後の「ごわごわ硬くなって盛り上がる」以外はすべて当てはまる状態で病院へ行きました。
アトピー性皮膚炎は左右対称にできることが多く、おでこ、目のまわり、口のまわり、耳のまわり、首、わき、手足の関節の内側などに出やすいようです。
どんな子がアトピー性皮膚炎になりやすいの?
アレルギーを起こしやすい体質の人が家族にいると、子どももでやすい傾向があります。
アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどの人がいる場合、その体質を受け継いで、やはりアレルギーを起こしやすくなることがあります。
病院に行くと「ご家族にアレルギー体質の方はいらっしゃいますか?」と聞かれました。
我が家では私が強いスギ・ヒノキアレルギー、いわゆる花粉症というやつです。
また、主人も昔はアトピーだったという話を聞きました。
遺伝という面から考えると、チビ姫ちゃんはアレルギー体質の可能性はゼロではありません。
アトピー性皮膚炎は日頃のケアが大切
アトピー性皮膚炎になると皮膚のバリア機能が弱まっているため、外からの異物が容易に皮膚の中まで入りこみやすい状態になっています。
皮膚は、表面の皮脂膜やその下の角質細胞、角質細胞間脂質などがバリアの役割をしていて外からの物質の侵入や水分の蒸発による皮膚の乾燥を防いでいます。
この機能が低下しているわけなんですね。
皮膚のバリア機能はもともとの体質もありますが、皮膚を引っかいたりこすったりといった物理的な刺激や、汗、石鹸、大人であれば化粧品、紫外線などによっても低下します。
なので日頃のケアがとても重要になってくるんですね。
我が家の乳児湿疹格闘記
今回の診察してくださった先生はアレルギーがご専門の先生ですので、すごく心強い!
早速このアレルギー専門の先生に診察していただきました。
以前細菌検査をしていただいたのですが、その結果細菌に感染していないということでした。
以前乳児湿疹がひどくなった時に処方されたゲンタシン(細菌の繁殖を防ぐ塗り薬)はもうストップ、塗らなくてよいということになりました。
あれ?てっきり細菌に感染していると思ったのに…
この日に限って家じゅうがバタバタしていて、チビ姫ちゃんの洋服も替える余裕がなく、袖は夜中の掻きむしりで血だらけ。
顔も透明な(黄色味かかっている)汁に絡み取られたチビ姫ちゃん周辺のごみと共に、起きたまんまの状態で病院に連れて行ったので、先生の方も一目見てその重症さをわかってくださいましたね。
診断結果は「しっかりケアをしないと今後アトピーになる可能性があるので、今すっかり治しちゃいましょう」ということでした。
今、何かしら対策を始めないと、もっとひどい症状になるとのことです。
乳児湿疹が悪化した原因は何だったのか
私はひそかに、母乳が原因ではないかと疑っていました。
だって、大姫様(長女)の時にはここまでひどくなかったんですよ。
あのころとの育て方の違いは…食事ですね。ミルク混合か、完全母乳か。
チビ姫ちゃんは大姫様の時と違って完全母乳なので、何かのアレルギーが出ているのであれば私の責任です。もしや…私の毎日の楽しみであるアイスが原因か…。
アイスの楽しみを没収されてしまったら、私は今後、何を楽しみに毎日を過ごせばいいのだろう…とドキドキしていました。
このときの診察ではお咎めはなかったのでホッとしましたが、「食生活は和食中心で、贅沢なものを食べすぎないように」と指導されました。
結果的に原因はわからないけれど、とにかくこの症状を落ち着かせよう、ということで帰宅の途についたわけであります。
乳児湿疹が悪化した!病院で教えてもらったお風呂の入り方
病院での診察の後、看護師さんにお風呂の入り方の指導を受けました。
アトピーにならないためには清潔・保湿が欠かせません。
そこで注意を受けたことを書いておきます。
1日2回の入浴が義務づけられました!
アトピー性皮膚炎 身体の洗い方
石鹸はよく泡立てる
手で優しく洗うこと
シワのところも伸ばして洗う
よくすすぐこと
石鹸はよく泡立てる
固形石鹸は泡立てるのが面倒なので、泡タイプのボディーソープだと楽にできます。
使用するボディーソープの選び方が重要で、防腐剤・着色料・香料が入っていない物を選ぶようにしましょう。
これらの添加物は、赤ちゃんの肌には刺激が強いですからね。
例えば、原料は石鹸だけの無添加ボディソープがいいとのことです。
☟無添加せっけん 泡のボディーソープ
私が病院で見せていただいた現物に、イオンのお買い上げシールが張りっぱなしになっていたのが少々気になりました(笑)ああ、イオンまで買いに行ったんだなあ…(結構遠い)
水とせっけんのみでつくられた、香料・着色料・防腐剤などの添加物を一切加えていないボディーソープです。
手で優しく洗うこと
タオルなどを使ってゴシゴシすると皮膚に細かい傷がついてしまい、そこから症状が悪化する可能性があります。
なので、ナイロンタオルなどではなく、ママの手で洗ってあげるようにしましょう。
しっかりと泡立てたボディーソープで、撫でるようにして洗います。
私は直接赤ちゃんの皮膚に触らず、泡だけを撫でまわすようにしていました。
シワのところも伸ばして洗う
赤ちゃんであれば首、わきの下、お腹の下、手首など、ムッチリしていて隠れてしまっている皮膚があれば、表に出してしっかりと洗ってあげましょう。
洗わないでいるとそこが赤くなりただれて、細菌に感染してかわいそうなことになります。
チビ姫ちゃんは、特に首がただれてしまいました。
あとお腹の下のところ、足首、手首、太ももの真ん中(赤ちゃん特有の太もものシワ)などですね。
よくすすぐこと←これが一番大事
実はよくすすぐことが一番のポイントだったりします。
皮膚に石鹸が残っていると皮膚が悪化する可能性があります。
キレイなお湯でしっかりと洗い流してあげてください。
病院の先生は「シャワーを頭からかけて良いよ。赤ちゃんは自分で目を閉じるし、横から勢い良くかけないかぎり、水が耳の中に入ることはないからね。」と言っていました。
私は頭からはかけませんでしたが、主人は先生に言われた通り仕上げに、チビ姫ちゃんの頭からシャワーをぶっかけていました。
3日くらい連続でやっていたでしょうか。
そしたらチビ姫ちゃん、シャワーの音が聞こえると大泣きするようになってしまいました…。
そ~ら、みたことか。
優しく声掛けしながらゆっくり洗い流してあげてくださいね!
乳児湿疹が悪化してから病院で処方された薬
もしかしたらこれからアトピーになるかもしれない!と診断された後の、処方された薬は次の通りです。
子どもに処方された薬亜鉛華軟膏
プロペト
ロコイド(ステロイド)
亜鉛華軟膏やプロペトは毎度おなじみといった感じです。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
亜鉛華軟膏
赤ちゃんのお尻かぶれの時に多く処方されますが、亜鉛化軟膏は傷口を乾燥させる効果があります。
ジュクジュクした傷に用いられることが多いようです。
プロペト
プロペトは一般名を白色ワセリンといいます。
皮膚を保護する働きがあります。
薬剤師さんのお話によると、このプロペトは市販されているリップクリームの原材料として使われることが多く、口に入れても大丈夫な代物です。
乾燥しているところに塗る、保湿剤と考えてください。
実はちょっと悪知恵が働いて、保湿ってんだから私の顔にもいいんじゃないかと思い、実はやっちまいました。
保湿剤としてはすごい効果がありそうなのは分かりました。
でもね、べたべたしすぎです。こりゃ私には使えません。
赤ちゃんの肌に塗った後、手についたプロペトはいつまでもまとわりついています。
ハンドソープではなかなか落ちないですが、乾いたタオルで拭くとすぐに落ちます。
ロコイド
これは「ステロイド剤」というやつです。
ステロイドとは、副腎(両方の腎臓の上端にある)から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。
体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています。
アトピーの治療にはよく使われている薬です。
とても優れた薬ですが、使い方を間違うと副作用が出てくる可能性があるので、医師の指導に従って使います。
実は噂で「ステロイドは良くない」って話を聞いたことがありまして、処方するって聞いた時は正直動揺しました。
でも詳しく調べていくうちに、先生の指導の下正しく使えば副作用は心配なく、そして大変優れた薬だってことが分かったんです。
むしろ、使わないといつまでたっても良くなりません。
変な噂に惑わされてはダメですね…。このロコイドとは、長い付き合いになることを、この時の私はまだ知りません。
ステロイド薬の使い方 我が子0歳の場合
チビ姫ちゃん(0)の場合、毎日2回、人差し指第1関節とちょっとの量のロコイドを風呂上りに塗って、次に亜鉛華軟膏をたっぶり塗るように指導されました。
そのあとプロペトをたっぷり塗ります。
ロコイド
☟
亜鉛化軟膏
☟
プロペト
薬を塗るタイミングはお風呂上りすぐです。
まとめ
「すぐに塗ってください」と病院で念を押されたので、自分の着替えもしないまますっぽんぽんで、本当に一刻を争う勢いで塗っていますが、そこまでしなくていいかもなあ…と冷静になると思ってしまいます。
とにかく塗ることが大事、なんですね。
お風呂は午前中に1回、夕方大姫様が保育園から帰宅した後3人で2回め、入ることとしました。
結構きついねえ…。
まだまだこの格闘記は続きます…。