うつ病は誰にでもかかる可能性がある病気です
うつ病はとてもよく起こる病気で、身近な病気なんです。
実は女性の場合5人に1人が、一生のうち一度はうつ病におちいるという結果が出ているほどです。
病院にかかっていないから「うつ」になっていないだけで、実はその兆候が大いに見られる方が多いです。
女性は男性の2倍うつ病にかかりやすいとされているのですが、それは一生の中で妊娠中や産後によくうつ病がよく起こることからです。
うつ病になると、自分自身や自分の置かれている状況を悪くとらえる傾向が強くなります。
マイナス思考になる、ネガティブ思考になる、という言い方もします。
ある方の産後うつの症状
私は第一子を出産した次の日、無性に泣きたくなったり絶望感に打ちひしがれていました。
これが「うつ」というものだと気づいたのは何か月か経過してからで、その時は「私は母親失格なのではないだろうか…」と真剣に悩んだものです。
私のこの症状のように、妊産婦の方がうつ病におちいると「将来の子育てに自信が持てない」「待ち望んでいた赤ちゃんの世話なのに、つい面倒に思えてしまう」「赤ちゃんが可愛く思えない」と感じ、「自分は母親失格だ」といった自分を責める気持ちが強く起こるようになります。
自分を責める気持ちが強くなると「母親失格の自分など、この世にいても仕方ない」などという発想に繋がることもあります。
またお母さん自身が苦しいだけでなく、お母さん本来の力が発揮できないので実際に子育てが思う様にいかず、お子さんの発達にも悪影響が出てしまうこともあります。
お母さんがこんな状態におちいっているのに、周囲は「妊娠・出産や子育てが大変なのは当たり前」と考え、お母さんの苦しみを軽視してしまうこともあるようです。
あるママがうつ病にかかりました。
そのママは毎日を生きていくことが辛く、心は「子供のために何とか頑張らなきゃ」と思っているのですが、身体がだるく何もできない…一日中横になっている日々が続きました。
周りからは「気合が足りない」「母親としての自覚が足りない」と言われ、自分でもそう思うのですが身体が思うように動かない日々…。そのうち髪の毛も抜けてきてしまいます。
ご主人に相談すると「そんな状態だと邪魔でしょうがない」などと言われ、自殺を考えたそうです。
ある時「コウノドリ」というテレビドラマを見て、自分はもしかしたら産後うつなのかもしれない、と思うようになりました。そこで動かない身体に鞭打って、病院に行きます。
そこで「うつ病」と診断されました。
ママはちょっとだけホッとしたそうです。「これは病気なんだ。仕方がなかったんだ。だから早く治そう」そう思ったそうです。
うつ病になった妊産婦、またうつ病の疑いのある妊産婦の方は適切な治療を受けていない場合が多いようです。
こういう場合は病院を受診していいんですよ!
⇩私も全巻持っています!コウノドリ
妊娠中のうつの原因は?
妊娠中から産後にかけての軽度のうつ病のことをマタニティーブルーといいます。
耳にしたことがある方も多いでしょう。
2人目の妊娠初期、私はまさにこのマタニティーブルーを経験しました。
原因として考えられるのは、妊娠に伴って女性ホルモンのバランスが崩れるため、体に様々な変化が現れたり、精神的にも不安定になってしまうことがあげられます。
また、母親になることへの不安で動揺してしまうことも原因のひとつです。
家族に心身症にかかったことがある人がいたり、日常生活でストレスを感じやすく溜め込みやすい、また妊娠合併症の疑いがある、赤ちゃんに対する不安が大きい方は妊娠中にうつ病になりやすくなるんだそうです。
症状としては涙もろくなったり、いつもイライラしたり、無気力で気分が落ち込んだり、疲労感が続くなどがあげられます。
バランスの良い食事や適度な運動を心がけ、誰かと会話をする時間を増やしたり、外出するなど気持ちを外に向け、しっかり休むこと、それでも症状が改善しなかったり悪化するようなら、医師に相談するなどしてサポートしてもらいましょう。
マタニティーブルー(産後うつ)の症状
うつ病を治療せず放置しておくと、重症化したり再発を繰り返したりすることもあります。
その結果、自分だけでなくお子さんへも悪影響を及ぼしかねません。
マタニティーブルーが発症するのは、産後2~4週間が最も多く、人によっては1か月~3か月過ぎてから現れることもあります。
「自分はこの世から消えて無くなった方が良い」などと考え、自殺を図ったりお子さんに手をかけてしまうなど、最悪の事態を招く場合もあります。
妊産婦の方がうつ病になった場合、専門医による適切な治療を受けることは、ご本人とお子さんの双方にとってとても重要です。
何かおかしい、いつもの私じゃないみたいだと感じたら、お医者さんに相談してみるといいでしょう。
妊娠中のうつ病の具体的症状
・いつもイライラする
・無気力になる
・気持ちが落ち込む
・楽しくない
・眠れない
・食欲があったりなかったり
・いつも疲労感がある
私の場合、全然悲しくないのに、人と話をしていると涙が出てくることが多かったです。
下の子が生まれたときにそうでした。
上の子の保育園面談をしているとき、なんだか知らないけれどずっと涙が出ていました。
自分は全然泣いているつもりはないんですよ。
これは今考えると、うつ病の可能性は高かったんだろうと思います。
妊娠中のうつ病に陥りやすい人
・日常環境でいつもストレスをためている
・パパに対しての不信感が強い
・妊娠合併症の疑いがある
・赤ちゃんへの不安が強い
上にあげたチェック項目に思い当たる父子はありませんか?チェック項目が多ければ多いほど、うつ病に近いんです。
マタニティーブルー対策 自分で何とかできる?
妊娠中・産後のうつ病を引き起こしている理由の一つに、この時期は何かとストレスが多い上に、周囲のサポートが不十分な状況が重なっている場合が考えられます。
しかも妊娠・出産に伴う女性ホルモンの大きな変化は、脳がストレスに耐える抵抗力を低下させます。その結果ストレスを処理しきれなくなった脳が機能不全を起こし、ものごとを悪くとらえる傾向が強く出てしまうのです。
この状態に妊産婦の方がおちいると「母なら、あれもこれもやらねばならない」と考え、ますます無理な計画を立てたり、「育児は私がやらねばならない」と一人で抱え込むなど、悪循環が生じます。
この悪循環におちいった状態こそ「うつ病の危険」なのです。
うつ病の治療には、抗うつ薬などの治療薬を使うのが一般的ですが、妊娠中や授乳中にお薬を飲むことに対して抵抗を感じるのは当たり前です。
また薬以外にも、妊産婦のうつ病に効果が確認されている心理療法もあります。
とにかく、ここは専門家に一度見ていただくのが得策です。
ただ、その前にこんなことを試してみてください。
人と会話をする
人に相談することで解消することもあります。相談するというよりは、話を聞いてもらう、といった感じです。
誰でもいいんです。
近くに黙って話を聞いてくれる人はいませんか?
私が旦那に話を聞いてもらおうとしましたが、あまりスッキリしませんでした。
とにかく話を聞いてほしいだけだったんですが、どうしても解決策を言いたくなっちゃうんでしょうね。
もしめぼしい相手がいなかったら、市区町村の子育て窓口に電話をしてみましょう。
東京都であれば、東京都児童相談センターが主催する「よいこに電話相談」というサービスがあります。
「言葉が遅い」 「落ち着きがない」 など、子供の成長や行動で気になることについての相談や、「育児が大変、疲れた」 「イライラして子供を叩いてしまった」 など、親からの相談などを受け付けています。
名前を名乗る必要がないので「とにかく誰かに話を聞いてほしいっ!」という場合に、親身になって話を聞いてくれますよ!
他にもこんなサービスがあります。
子育てホットライン「ママさん110番」
日本保育協会が運営する、子育てや育児に関する無料の電話相談室です。乳幼児の子育てに関する悩み全般の質問や悩みに答えてくれます
- TEL:03-3486-4416
- 相談時間:月曜~金曜(AM10:00~PM4:00)
エンゼル110番
森永乳業が運営する「エンゼル110番」です。
妊娠中の悩みから、小学校入学前までの子を持つ親を対象とした相談室です。
サイト上では様々な悩みを閲覧することもでき、同じような悩みを持つ方のアドバイスとなる答えも書かれています。
- TEL:0800-5555-110
- 相談時間:月曜~土曜(AM10:00~PM2:00)
私の解決法は「家事をしない」「寝る」
何もしない
私の解決策はこれです。
時の流れに身を任せるんです。
1日中横になっているんです。
やる事と言ったら子供の世話と洗濯くらい。
洗濯も毎日はしませんでした。
買い物は食材宅配にお願いしました。
何かしたくなっても動きません。
黙ってテレビを見るか、寝るかします。
ずっとダラダラしていると、ある時次の放送が楽しみなテレビドラマが出てきます。
その気持ちを持てることがこの現状の脱出への第一歩なんです。
そうこうしているうちにダンダンとやる気がでてきます。
でも2か月くらいかかりました。
当時は「何かしないと!せっせと働かないと!」と焦っていましたが、今思うともっとダラダラしていても良かったのに…なんて思います。
毎日30分は外に出る
新生児を抱えているときに勘違いしがちなのは「絶対に外に出てはいけない」ということ。
外にはたくさんの菌がいるから、と理由で、家にこもりっきりになっている方が多いです。
新生児は確かに外に出さない方がいいかもしれませんが、ママは別。
可能であれば、毎日30分くらい外出する時間がほしいものです。
本当は昼間のお日様が明るい時がベストですが、赤ちゃんを外に出したくないとお考えの時は、旦那さんが帰宅してからはどうでしょう。
どうしても夜になってしまいますが、それでもリフレッシュはできます。
私は主人が帰宅してから15分だけですが、子供を見てもらって一人で近所のコンビニに行っていました。
雑誌の新刊をチェックしたり、お菓子の新商品を買ったり…。
最近のコンビニはお惣菜も充実しているので、明日の夕飯のおかずを買ったりもしていました。
たったこれだけなんですが、かなりリフレッシュできましたよ!
出来ればもうちょっと長い時間、30分くらいほしいですが、夜なんでコンビニしか空いておらず、30分も長い時間居座ったら迷惑かな、という理由で15分間でした。
産後は家事なんてほっとけ!思いっきりダラダラしちゃえっ!
長い人生で考えるとほんの一時のマタニティーブルー。
この時期くらい子供の事以外何もしない時期もあってもいいですよ。
逆に考えれば、「この時期しかダラダラできない」んです。
ダラダラって言っても乳飲み子を抱えているのでダラダラできないんですが、赤ちゃんの事以外何もしない!化粧もしない!掃除もしない!料理も作らない!空いた時間はボ~っとする!
公然とできるのはこの時期だけです。
って考えると、ダラダラし甲斐がありませんか?
産休が明ければ、嫌でも動きっぱなしの時期が必ずきます。
子供が寝返りをうち、つかまり立ちをするようになったら、ずっと寝ているなんてできないです。
なので、枕元にミルクセット、紙おむつ、着替えなどをセットしておき、起き上がらなくても世話できるような状態にしてゴロゴロしちゃってください。
最近のテレビドラマは面白いし、意外とNHKが面白かったりします。
YouTubeをテレビで見られるようにしたら最高、ヒカキン、好きです。
この際だから、色々なスマホゲームに手を出して見てもいいかも。
私はパズルゲームなら何時間でもやっていられます。
ショッピングも寝たままできるし、寝たきり生活も楽しいですよ!
追記
上の子が小学生、下の子供が2歳になりました。
この子育て人生で一番「やばかったなぁ、私」という時期は、初めての子供が新生児の時です。
手には湿疹、頭は白髪が増え、顔もコケていましたが、気が付かないふりをしていました。
一度主人に「辛い」といったことがありましたが、だからと言って何が変わるわけでもなく、「言わなきゃよかった」とさえ思いました。
2人目の時はこのときの経験を活かし、上記したように「家事をしない」努力をしました。
自宅にずっとこもっていないで、外に出るようにもしました。
おかげで、体調も良く過ごせました。
が、イヤイヤ期が始まった今が結構大変な目に合っています。
また手湿疹が出始めましたし、さらに白髪が増え、染めずにはいられない状態にまでなっています。
ただ、「うつ状態」ではないんですよね。
ホルモンの影響がないからだと思います。
本当は仕事も家事もしないで家で寝っ転がっていたいですが、あれはマタニティーブルーの時だけの特権。今は現実的に無理だし、ただの怠けものです。
やっぱり「ゴロゴロできるのは産後だけだなあ…」と思いましたよ。