【子どもの叱り方】怒鳴られて育つとどうなるの?

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子供の叱り方 怒鳴ってしかるのは教育上よくない

子どもの叱り方はむずかしいですよね…

つい子どもに怒鳴ってしまう事、ありませんか?

本当は怒鳴りたくはないんだけど、つい出てしまう…
私も最近ありまして、すごく後悔しています。

男の子の育て方、女の子の育て方がそれぞれ違うように、その子の性格によって怒鳴って育てても大丈夫な子、逆に、褒めた方が伸びる子もいます。

結局、子どもを観察しながら対応を考えていかなければいけません。

 

次男 鶏二
僕は怒鳴られるのは嫌だなあ…
長男 猿一
怒られてうれしい子っているの?

 

実は最近、叱っていい子と叱ってダメな子の違いはどのようになっているのかを調べる機会がありました。

調べていくうちに分かってきたんですが、確かに怒鳴っても気にしない子もいます。
しかし、怒鳴るのはどう考えても良くないことも確信しました。

子どもにも悪影響ですし、ママの心にも良くありません。

その辺を自分に言い聞かせるため、怒鳴って育てるとどういう結果を招くかという事を調べてみます。

 

 

 

 

 

怒鳴っても気にしない子はこんな子だ!

怒鳴ってもへこたれない子、「なにくそ~!」と悔しさをバネに頑張る子の特徴はこのような性格の子が多いようです。

⚫︎おっとりとしている子

⚫︎落ちついている子

⚫︎のんびりマイペースな子

⚫︎楽天家で明るい子

⚫︎前向きで積極的な子

⚫︎情緒が安定している子

叱られても「自分のために叱ってくれたんだ」と思って、叱られて逆にシャキッとする子は叱られて伸びるタイプです。

また、こちらが一生懸命叱っていてもヘラヘラしていて、右の耳から左の耳へ聞き流しています。

だんだん叱っているママのほうもアホらしくなって、一緒に笑ってしまうというタイプは叱られても大丈夫です。

 

怒鳴ると萎縮してしまう子ほこんな子

怒鳴ると萎縮してしまい、自分の実力を出し切れなくなってしまう子の性格というのは、このような特徴があるようです。

⚫︎ひねくれて素直じゃない子

⚫︎感情的ですぐに泣いたり怒る子

⚫︎プライドが強くいじっぱりな子

⚫︎気が弱くおとなしい子

⚫︎自虐的で内向的な子

⚫︎臆病でひっこみじあんな子

非行に走ったり心身症になったりする子は大抵こういうタイプの子で、周りの理解が得られずにガンガン怒鳴られてきた子が多いようです。

こういう子は、あまり頭ごなしに叱らず、まず事情を聞く。
そのうえで、穏やかな口調で教え諭す、という対応が必要です。

 

 

 

怒鳴られて育つと子どもはこうなる

怒られて育った子はこうなる

怒鳴っても大丈夫な子もいるのは分かりました。
でもここを見極めるのって大変ですよね。

子どもの話ではないのですが、私の昔勤めていた会社でこんなことがあったんです。

 

ある社員Aさんがいました。

マイペースでいつもニコニコしていて、明るいAさん。
マイペースが過ぎて仕事のミスもチラホラありました。

Aさんの上司は「Aさんは怒鳴ってもへこたれない人だ」と思っていました。

そこで毎日怒鳴り散らすのですが、Aさんはきちんと聞いているのか聞いていないのか分からないような態度です。

周りの社員は「Aさんは怒られるのが好きなのではないか?」と思われてしまうほど。

Aさんの態度は上司の火に油を注ぐようになってしまい、怒りはエスカレートしていきます。
そのうち「Aさんは言ってもわからない」と半ばあきらめムードになりました。

ところがある日突然、Aさんが出社拒否をしたのです。
そして精神を患い、そのまま退社しました。

実はAさんは怒鳴られても平気なタイプではなかったんです。
むしろ傷つきやすく、褒めて伸びるタイプだったんです。

このように、大人同士でも相手の内面を見抜くことは難しいんです。
伸びしろが多い子どもを見極めるのは、そう簡単な事ではないですよね。

もし怒鳴られて育った場合、子どもはどうなっていくのでしょう?

 

怒鳴られるのが嫌で行動しなくなり、消極的になる

子どもは怒られて育つと怒鳴られるのが嫌で行動しなくなるみなさんは怒鳴られるの好きですか?私は大っ嫌いです。

それって子どもも同じなんですよね。
はたから見ると聞いていないようでも、しっかり聞いているんですよね。

何か初めての事をすると、すぐに親に怒られる。
「こうすればよかったじゃない」「だからやめろって言ったでしょ!」

だったら始めから「やらなきゃいいんだ」って思ってしまいますよね。

さらに、怒られない範囲でしか行動しなくなるので、将来仕事などで、何か新しい提案をしなくなってしまいます。

 

うそつきになる

子どもは怒られて育つと嘘つきになる怒鳴られたくないので、やったことをやってないと言ったり、やっていないことをやったと言ったりします。

しかも嘘はつけばつくほど上達するので、最初は親も分かるような可愛い嘘でも、そのうち大きな嘘を平然とつくようになります。

子どもの嘘には、気にしなくてもいい嘘と、注意しなければならない嘘があります。

小さい頃の嘘はさほど気にしなくても大丈夫ですが、自分を守るための嘘は親が厳しくしすぎることも原因の一つで注意が必要です。

嘘をつかれたときの接し方を変えてみたり、素直になれる雰囲気づくりをしてあげましょう。

 

人に対して目をそらす

怒られて育った子は人と会話する時に目をそらす相手に恐怖を感じると、目を見て話すことができなくなります。
親が怒鳴ると恐怖を感じるので、つい目をそらしてしまうんです。

自分を防御する姿勢をつくっている証拠です。

この状態がすすむと、対人恐怖症になってしまうこともあります。
他の人とかかわることが精神的に苦痛になり、最終的には家に引きこもってしまうこともあります。

 

一流にはなれない

しょっちゅう怒られている子どもは、怒られない範囲で生活しようとします。

つまり、新しいことに挑戦することをしなくなるんです。

怒られない範囲でしか物事を考えられなくなっているので、常に常識的な考えしかできず、新しい発想をしようとしないので、常識を破っていかなければならない一流の仕事人にはなれません。

「子どもや若い人による凶悪犯罪の犯人は、かなり厳しく育てられたことが知られていますし、ヒトラーもムチで叩かれるなど厳しいしつけを受けて育ったと言われています。人間の心は怒りが徐々に蓄積され、満杯になると、どこかに出さないといられなくなります。しかし、親にはぶつけにくいため、第三者の弱い者や動物にあたる傾向があるんです」

日本心理教育コンサルティング代表・櫻井先生

一流どころか、犯罪者になってしまう可能性もあると言っている方もいます。

 

 

子どもの心の傷を見抜く方法と叱り方

子供の心の傷を見抜く方法と上手な叱り方

「子どもの心が傷ついている」とわかる方法があります。

それは子ども「どーせ」という言葉を使いだした時です。
これは心が傷ついているサインです。

当時4歳だった大姫様(我が家の第1子)も、二人目の子どもが生まれて私が新生児にかかりっきりになっている時に、「どーせ私はかわいくないんでしょ!」と連発するようになりました。

これは「寂しい」「ママの態度に傷ついている」のサインなんですね。
このサインが出た時は、親は態度を改めなければなりません。

我が家の場合は原因はわかりやすく、私の大姫様に対する態度に問題があるのです。

解決策は、次女は夫や祖父母にまかせ、長女に自分の時間を割けばいいのです。

その時には2人が楽しく時間を過ごせるように、出来るだけ叱らず、平和に過ごせるように努力します。

そうすることで子どもの心も少しづつ癒えていくようです。

おかげさまで長女の下の子に対する態度も和らぎましたし、下の子のお世話も率先してやってくれるようになりました。

もし子どもが親に反抗したり口答えが激しかったりする場合、それは子どもに問題があるのではなくて親の方に問題があるのかもしれません。

自分の子どもに対する態度を、1度見直すチャンスです。

 

両親2人で一緒に怒鳴ったらアウト

両親2日で一斉に怒ったらアウトうちの大姫様(第1子)は少々意地っ張りな面があります。

叱ると口答えはするし、非常に反抗的になるので、こちらもついつい頭に血がのぼりがちになるのですが、こういう子ほど、実は小さな心は傷ついているようです。

はたからみると傷つきやすくは見えないのですが、実は人一倍ナイーブな心の持ち主で、口答えや反抗的な態度は、そんなナイーブな心を守るための自己防衛反応の一つなのだとわかりました。

このことに気が付かず叱り続けていると、だんだんと自分への自信を失っていき、積極的になれずに自分の空に閉じこもりがちになってしまうようです。

さらに追い打ちをかけるかのように、パパとママが一緒になって叱ってしまうと、子どもは逃げ場を失ってしまいドンドン追い込まれてしまいます。

ただでさえ傷つきやすい心がさらに傷ついてしまい、それはそれは深い傷になってしまう事でしょう。

ママとパパのどちらかが叱っている場合は、片方は静かにしていつでも子どもに助け舟がだせるような状態にしておきましょう。

 

 

怒ると叱るは別もの 叱るを目標に!

「怒る」と「叱る」は別です。

「怒る」とは、相手が自分に悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、自分が腹をたてたことを相手にぶつける動作なわけです。「オレハオコッテンダゾー」ということを相手にわかってほしいとか、うっぷんを晴らしたいとか、相手を困らせたいとか、そんな理由ですることなんですね。そのような自分の目的が果たせればそれでいい。相手がそれでどうなろうが知ったこっちゃない、というわけです。

引用元:カラスは白いかもしれない

つまり、自分の為に起こるというわけです。

一方「叱る」とは、相手が自分を含めて誰かに悪い影響を与えたり、自分が指示したとおりに動いてくれなかったりした場合に、相手をより良くしようとする注意やアドバイスを、あえて声を荒げたり語気を強めたりして相手に伝える動作です。(会社の場合だと)金銭的・社会的に損失になるような行いだとか、(育児の場合だと)生命に関わる行いだとかを是正する、そして本人が同じ間違いを繰り返さないようにする、そんな理由ですることなんです。

相手の為に叱るというわけです。

ただ、叱り方にもポイントがあり、すぐに叱ること、短くしかること、1対1で叱ることが 大切です。

ヒステリックにならないよう、言葉を選びながら冷静に対処していきたいものです。

 

「子は親の鏡」は本当 おすすめの本は「子どもが育つ魔法の言葉」

もし、「どうしても怒鳴るのをやめられない。どうしたらやめられるのか」と悩んでいるママがいたら、この本を強くお勧めしたいのです。

40年以上にわたって家族関係についての授業や講演を行い、家庭教育や子育てコンサルタントを務めたドロシー・ロー ノルトの「子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)」という本です。

子育てでもっとも大切なことは何か、どんな親になればいいのかというヒントを知ることができます。

親は、子どもにとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある「手本」なのです。
子どもは、毎日の生活の中で、よいことも悪いことも、親から吸収していきます。

では一体親はどのように子どもと接すればいいのか。

そのことが分かりやすく、しかも簡潔に書かれているので、忙しい兼業主婦でも隙間時間に少しづつ読み進めることができます。

 

・子どもを馬鹿にする☞引っ込み思案な子になる
・叱りつけてばかりいる☞「自分は悪い子なんだ」と思い込む
・励ましてあげる☞自信を持つ
・広い心で接する☞キレる子にはならない

などなど、ママの胸に突き刺さる言葉が満載です。

 

まとめ

怒られてうれしいく感じる人はレアです。

ほとんどの子どもたちが「怒られるのは嫌だ」と感じています。

私はこの記事で怒鳴っても大丈夫な子の特徴を書きましたが、だからと言って怒鳴っていいかと言ったらそれは違います。

もし悪いことをしても、どうしてやってはいけないのが理由を説明して辞めさせる方法が一番いいのです。

ただ、ママも人間。
やめようと思っていてもつい怒鳴ってしまう事もあるでしょう。

そんな時は、肯定を倍返しするのです。

怒鳴るということは子どもを否定することです。
少なからず、子どもの心は傷ついています。

だから、その倍のやさしさで子どもを肯定してあげればバランスがとれるようになります。

子どもの話をちゃんと聞いて、優しく受け止めてあげましょう。

 

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