集合住宅で気になる「生活騒音」 子どもがいるとかなり気を使います
私は集合住宅に住んでいます。
一応マンションということになってはいますが、私の想像するマンションとは違い、お隣さんの声はかすかに聞こえます。
マンションってもっと壁が厚く、お隣さんの生活音は聞こえないイメージだったんですけどね…。
必ずしもそうではありません。
私は過去にアパートに住んでいた時「生活音がうるさい」と、かなりお怒りモードで苦情を言われたことがあるので、子どもが生まれるにあたり、隣近所への音に対する対策は出来る限りのことをしようと思っていました。
自分の子どもが生まれるまで赤ちゃんと接したことのなかった私は、赤ちゃんというのはどのくらいの大きな声で泣くのかなんて分かりませんでした。
イメージとしては「林屋〇ー子さん」でいたんです。
結構大きな、そして響く声。脳天に突き刺さる、通りの良い声です。
騒音と言ってもよさそうな声ですよね。
かなり防音対策が必要な気がしていました。
1階の角部屋を借りることができ、平和に過ごせているが…
運よく、ベビーカーも使いやすい1階の、そして1番奥の角部屋に部屋を借りることが出来ました。
近所に配慮して、お隣さんと隣接する部屋は私の作業部屋として使い、外に隣接する部屋は子どもを育てる部屋にしました。
⇓我が家の間取り
これも立派な騒音対策の一つです。
おかげさまで周りには声のことで、そこまでご迷惑をかけず、1階ということで子どもが飛び跳ねてもあまり神経質にならずに何年も過ごしてきました。
とはいえ、それでも騒音に気を遣う集合住宅
入居当初は、おとなりさんに中年のご夫婦がお住まいで、お子さんはいらっしゃらなかったようなので結構気を使いましたちょっとこちらが神経質になるくらいだったので、はっきり言って疲れました。
しかし、1年後に引っ越しをされて若いご夫婦になり、お子さんも小さいということでかなり気楽になりました。うるさくてもお互いさまという感じで仲良くやっています。
お隣さんの子どもの夜泣きはバッチリ我が家にも聞こえ、なかなか大変そうでしたが、「こんな時期もあったよね。ははは」と夫婦で話したのを覚えています。
もしこれでうちに子どもがいなかったら、どう思っていたのでしょう。
もしかしたらイライラしていたのかもしれません。
子どもの声は騒音なのか?考えてみた
こんな記事を発見しました。マンションでの騒音問題です。

騒音といっても、ピアノの音とか人が歩く音とか、そういう話ではありません。
子どもの泣き声が騒音だという話なんです。
記事の内容を簡単に説明すると、〇○号室の子どもの泣き声がうるさくてこんなところに住めない、騒音だ、と管理人に3世帯から苦情がきました。
管理人さんは対策を施します。
苦情を言ってきた方々に、管理人さんお個人的意見として「あなたも子どものころ、周りに迷惑をかけて生きてきたことを思い出して」と意見書をポストに投函した、というお話です。
子どもの声が騒音か…。
騒音というのは、バイクやトラックの音、工事現場の音、大音量のヘビメタなどのことを言うのだと思ってますが、それと子どもの声は同じだと言っているんです。
本人が騒音と感じるのは、興味がない音が大きい場合かも
子どもの音を騒音と感じるのは一体どういうことなのでしょうか。
「自分がまったく興味のない大きな音」ということなのかな、と私は思います。
きっとこの苦情を言った3世帯の方々は、「子どもに全く興味・関心がなく、むしろ嫌いな存在」だったのではないでしょうか。
だったら分かりますね、子どもの声を騒音と言っちゃうのは。
子どもの声は林屋〇ー子さんと同じく、脳天突き刺さりますからね。
でも子どもの声って、他の人間に分かってもらいやすくするため、助けてもらいやすくするように、あのように通る声なのではないでしょうかね。
ただ、子持ちの私でも「うるさい」と思う子どもの声もあります。
やっぱり、親は何かしら周囲に配慮しなければならないようです。
では具体的に、自分ではどのような対策ができるのかを考えていきます。
子どもの泣き声&生活騒音の防音対策
赤ちゃんや子どもは泣くのが仕事、だから仕方がないことだというのは、子どもを育てている私たちは当たり前に理解していることです。
しかし、周囲に住んでいる方々はどうでしょう。
子どもを育てたことがない方は、そんなこと常識ではありません。
むしろ「親のしつけがなっていない」と怒り出す方もいるのではないでしょうか。
私たちの常識が、周りの方にとっても常識とは限りません。
ですから、迷惑だと感じさせないように、できるだけこちらで配慮することが必要です。
そこで、私たちにどんなことができるかを書き出してみました。
これから赤ちゃんが生まれる方、赤ちゃんの泣き声が周りに迷惑をかけているのではないかと心配している方、是非試してみてください!
✿周りに迷惑をかけない!子どもの防音対策方法
事前に周りへ挨拶をしておく
音が周囲に出ないように対策をする
事前に周りへ挨拶をしておく
ちょっとした手土産を持って、周囲の方々にご挨拶をするのは欠かせません。
やはり、知っている人と知らない人とでは、知らない人の方が苦情を言いやすいものです。
できれば赤ちゃんもつれて、顔を見せてあげるといいですよ!
人間って不思議で、知っている人だと許せることもありますよね。
普段生活をしているときも、もし顔を合わせるようなことがあれば、明るく笑顔で挨拶をすることも大事。
何回か顔を合わせているうちに、世間話をするような仲になることもあります。
私が引っ越しのご挨拶で頂戴したもので、個人的に嬉しかったのは、引っ越し前に住んでいた場所で購入したと思われる、お菓子屋さんの手作りクッキーです。
市販のタオルや乾麺、せんべいなどが主流の中、一風変わっていたし、すごくおいしかったので今でも覚えています。
逆にがっかりしたのは、どこのメーカー化は分かりませんが一口サイズのせんべい詰め合わせです。
量は多くて得した気分にはなりましたが、こんなまずいせんべいがあるんだな、と思うほどでした。
防音グッズで対処
音は壁に当たると一部ははね返され(音の反射)、また一部は熱エネルギーに変換され、壁の中で失われます(音の吸収)。そして、「反射」、「吸収」されたもの以外が壁を通り抜けます(音の透過)。
つまり、音が壁に到達する前に、音をシャットアウトする必要があります。
では具体的にどのようなものを使えばいいのか、私が実際に使ってみて効果が高かったものをご紹介します。
隣の家側に大きな家具を置く
今すぐにでもできる防音対策の一つです。
お隣さんと接している壁に、できるだけ大きい家具を敷き詰めます。
さらに、壁と家具との間に隙間があったので、私は折り畳みのテントや、圧縮した布団などを入れています。
こちらからの声はどうか分かりませんが、少なくともお隣さんの話し声はほとんど聞こえなくなりました。
クッション性の高いものを床に敷く
⇓スミノエ カーペット サウンドルフレ
ポリプロピレン素材のパイル長約6mmで、全厚は約10mmの防音カーペットです。
遮音等級は⊿LL6とかなり高め。
しかも国産品なので安心な点も高評価。
防音だけでなく、防災・防ダニ・遊び毛防止・床暖房対応・花粉アレルギーブロックの性能も備えています。
子どもたちが隣の部屋ではねていても、前は壁に振動が伝わって家が揺れるような感覚がありましたが、サウンドルフレを敷いてからは、例え「カモンベイビーアメリカ♪」と踊っても、振動は半分以上軽減されたと思います。
壁に遮音シートを張る
値段が安いものから高いものまでピンキリありますが、熱さが薄いものはあまり効果を感じませんでした。
最低でも1.5mm以上の厚みがあるものが良さそうです。
また、我が家のように賃貸物件の場合は、退去する時に剥がしやすいものを選ぶのが良いでしょう。
たとえば⇓「SOOMJ 防音シート」は、見た目もおしゃれ。
10mmと充分な厚みがあります。
色も様々あるので、自分の家に合ったものを選ぶことができるのも魅力。
防音だけでなく、断熱剤としても良い気がしました。
ただ、中には思ったよりも防音効果が低いという声も。
そんな方には、ちょっとおしゃれとはいいがたいですが、防音専門店が取り扱っている「ワンタッチ防音壁 スタンダード 高級布クロス仕上げ」が良さそうです。
隣からの音、自室内の音、約15db~20db減の効果があります。
ピアノなどの楽器をする方にもおすすめとのことなので、もし今の段階でもまだうるさいようであれば、ちょっと値段は高いですがこれでもいいかなと思っています。
遮音カーテンをつける
窓から漏れる音にも気を使わなければなりません。
特に一番簡単にできるのは、窓はしっかり閉めておくこと。
暑い夏の時期は窓を開けたい気持ちにもなりますが、ここから出ていく音はそこら中に響くのです。
エアコンを使って室内の温度調節をしながら、子どもが騒いでいるときは締め切るようにしましょう。
さらに、夜の防音対策のため、防音カーテンにするのもいいですね。
値段が高そうなイメージですが、1枚5千円代でも高評価なものはたくさんあります。
おすすめは断熱・遮熱カーテン「SHIZUKA」です。
カラーヴァリエーションが全12色。
水丸洗いOKで、幅丈も数えきれないほどたくさんの種類から選ぶことができます。
防音だけでなく高断熱も、さらに完全遮光生地を使用している、パーフェクトでリーズナブルなカーテンです。
ドアに遮音テープを張る
窓にはストレスなく開閉できるように、少しの隙間が空いています。
これを隙間テープでふさぐことにより、遮音効果があるだけでなく、保温効果も期待できます。
室内の温かい空気が外に逃げることや、外の冷たい空気が部屋に入ってくることを防ぐことができるのです。
また、ふすまの開け閉めの際に出る音も、周りの方に聞こえています。
勢いよく閉めてしまっても、大きな音が出ないように工夫しておいても良いでしょう。
遮音テープは100円均一ショップにも売っていますが、スポンジ部分がもろいのですぐにはがれてしまうことが多いです。
我が家も同じでした。
なので、100円よりは値段の高いものをamazonで買いなおしました。
JomMartの「防音 遮音 隙間テープ」です。
遮音シート、防音マットのつなぎ目の処理にも使うことができます。
そこまで値段が高い商品ではないので、試しやすい遮音方法です。
サイズも色々あるので、試してみると良いでしょう。
幅も1~10センチと選ぶことができます。
苦情を言われたときの対策はとにかくあやまる
自分ができる騒音対策はすべてやっているにもかかわらず、苦情を言われてしまうこともあります。
もし相手が直接苦情を言いに来た場合、まずは丁寧に謝ることです。
そして、どの時間帯のどのような音がうるさいのかを聞いてみます。
もし思い当たるふしがあるようだったら、改善の余地はありますよね。
それでも苦情が来るようだったら、管理会社や大家さんを通し手話し合いを進めてみましょう。
これ以上直接話をすると、お互い感情的になってしまう可能性があります。
さらに対立が強まって、もっとトラブルがおおきくなってしまうこともあるのです。
第3者である管理会社を入れることにより、お互いに気を付けるということで話が丸く収まるケースがほとんど。
冷静な方を間に挟むのが、一番早い解決策かもしれません。
まとめ
子どもがいない世帯だっている集合住宅。
子どものいる世帯の事は分かってもらいにくいのですが、日頃からのご近所さん同士のコミュニケーションというのはできるわけです。
うちのお姑さん、よくうちの娘たちを預かってくれるのですが、しょっちゅうご近所に挨拶に行っているみたいです。
「うちの孫がいつもお騒がせしてすみません…」と菓子折り持って。
おかげさまで周りの方々にも愛されて娘たちは元気に今日も騒いでいます。
お互い顔を知っていて騒がしいのと、知らないで騒がしいのとでは、思う気持ちが違いますもんね。
人とのコミュニケーションって最初はかなり億劫ですが、最初の1歩さえ踏み出せばなんてことはなかったりするものです。
特に、出産したばかりで家に閉じこもってばかりだと、残念なことに考えが凝り固まってしまいます。
些細なことでウジウジ悩むなんてしょっちゅう。
そして、周りの人が全員「怖い人」に思えてきちゃうんです。
これはまずいです。
意外とみんな優しくて素敵な方ばっかりだと気が付いたのは、やっと最近です。
きっかけは「外にでて、マンションの人たちと笑顔で挨拶できるようになった」こと。
自分から、すれ違う方には笑顔で挨拶をするように心がけ、そして子どもたちにも挨拶をさせるようにした結果、理解をしてくれるようになった気がしています。
「愛想悪い人だな」と勝手に思い込んでいたおじいさんがいました。
できるだけ避けるように生きてきたんですが、勇気を出して挨拶するようになったら、いつしかお菓子を送りあう間柄に。
お孫さん(多分超元気な男の子)が春・夏・冬休みに泊まりに来ているんですが、これが本気でうるさいんです。
でもおじいさんの事を知っているし、いい人だってわかっているので全然平気。
もし知らなかったら、怒鳴り込みに行っていたかもしれません。
やっぱり交流があるのとないのとでは、印象が違うもんです。
これは、苦情が来てからはじめてもすでに遅いかもしれません。
集合住宅で子どもを育てようと思っているのであれば、まずは笑顔で挨拶は欠かさないようにしましょう。