上の子は子育てに協力してくれるのかを実験してみました
2人で協力…決してパパと2人、というわけではありません。
上の子と2人で協力しあいながら子育てをしよう!という魂胆です。
年齢差がどのくらいあるかで違ってきますが、3歳以上であればお手伝いを出来る年齢です。
是非戦力になってもらいましょう。
我が家の大姫様の話をしましょう。
1歳の頃から人形相手に「お母さんごっこ」や「保育士の先生ごっこ」などをして楽しんでいます。絵本の読み聞かせ、寝かしつけ、食事作りごっこをしています。
それを遠目で( ̄ー ̄)ニヤリと見ているのがこの私。
「もしかしたら、第2子が生まれたら、こんな調子で面倒を見てくれるかもしれない…」
そんな思いの中できた第2子です。
私の期待は膨らむ一方ですが、理想と現実は違うのが世の定説。
果たして私の思惑通りいくのでしょうか。
体験談をお話しします。
上の子に協力してもらえることは何か考える
🌸登場人物
大姫様(上の子 5歳)
チビ姫ちゃん(下の子 0歳)
上の子に赤ちゃんを可愛がってもらいたい、と思うのはどの親も一緒です。
敵対しないで仲良くしてもらうには一体どうしたらいいでしょうか。
それは一緒に赤ちゃんのお世話をするのが一番の近道な気がしています。
我が家の話をしましょう。
うちでは下の子が産まれたとき、戦力として主人と主人の両親という強い味方がいました。
しかし、時がたつにつれて戦力がだんだん落ちていきます。
まず、主人の協力が仕事の関係で得られなくなり、子供たちの保育園への送迎は100%私になりました。
平日だけではなく休日も仕事が入るようになり、私一人で子供たちを面倒見る日がほとんどです。
当てにしていた主人の両親は病気になってしまい、そう簡単に子供をお願いすることもできなくなりました。
私一人で子育てするのには限界があります。
そこで目を付けたのが大姫様です。
幸い、年齢が5つ離れているので、日本語もよく分かります。
まずは自分のことは自分でできるように特訓しました。
そして、遊び感覚で楽しくチビ姫ちゃんとかかわれるような工夫をしていったのです。
その方法をご紹介します。
🌸上の子に協力してもらえること
おむつを持ってきてもらう
2〜3歳の子に赤ちゃんのお世話としてお願いできそうなものは、オムツを換える時に、新しいオムツを持ってきてもらうのがやりやすいでしょう。
あらかじめオムツ&おしりふき置き場を決めて教えておきます。
「チビ姫ちゃんがうんちした~!」というと、大姫様はオムツとおしりふきを持ってきてくれるようになりました。
「ありがとう」という言葉がけを忘れずにすることと、チビ姫ちゃんに「お姉ちゃんのおかげで気持ちいいねぇ」ということを徹底しました。
着替えの洋服を持ってきてもらう
お風呂の支度を上のこと一緒にやります。
下の子の下着・洋服・バスタオルをセッティングしてもらいます。
チビ姫ちゃんはアトピー性皮膚炎なので、お風呂上りにはたくさんの薬を塗るんです。
この薬の準備も手伝ってもらっています。
チビ姫が2歳になった今、洋服にもこだわりが見えてきました。自分で選ぶこともありますが、選ばないときは大姫様の出番です。これはイヤ、あれはイヤするので、大姫様は洋服の2択作戦で楽しんでいる様です。洋服を2枚選び、チビ姫にどっちが良いか選ばせる方法です。
赤ちゃんが泣いたらママを呼んでもらう
ママも赤ちゃんが泣いた時気が付くでしょうが、ここは気づかないフリです。
「赤ちゃんが起きたら、ママを呼んでくれ」とお願いしておきます。
赤ちゃんは悲しくてないているのではなく、みんなにお話をする手段が泣くことなんだという事を分かりやすく教えておいてあげましょう。
そうすることで「ちゃんをお世話したい」という気持ちを育てることにつながります。
あやしてもらう
「下の子を見ててくれる~?」と言うと、下の子が泣いたときに「いないいないばあ」をやってくれたり、おなかをトントンしてくれます。
ただ、力加減は教えなければいけません。
実際ママが上の子をトントンしてあげて、「これくらいの力でお願いね」とすると分かりやすいですよ。
抱っこしてもらう
好奇心旺盛な子は、赤ちゃんを抱っこをしたがります。
ただ新生児だろうが首が座ってなかろうがです。そこは怖いです。
最初は手を添えたりしてあげるのですが、子供にとってはそれが嫌なようで「ママ、手をどけて!」と怒ります。
抱っこさせないと今度はすねてしまうので、赤ちゃんの首をしっかり支える事、座って抱っこすることを条件にやらせていました。
気のせいかもしれませんが、上の子の時より断然早い時期に首がすわるのが早かったように思います。
さすが、下の子。たくましく育っています。
このように積極的に子育てに参加させることによって、少しづつ弱者に対する思いやりが育っていくのではないでしょうか。
ミルクを作ってもらう
お湯を入れるのは危険なので、その前の粉ミルクを入れるのをお願いします。
今はキューブ型のミルクがありこぼれる心配がありません。
「5個入れてね」と言うと「い~ち、に~い、さ~ん」と数えながら入れています。
もし出来るのならば、ミルクを飲ませるのにも挑戦させます。
おままごとを愛していた大姫様は人形で練習していたので、意外と上手でした。
赤ちゃんを笑わせてもらう
私が最近よくお願いしていること。
それはチビ姫ちゃんが泣き叫んでいるとき、大姫様に言います。
「大姫様!チビ姫ちゃんを笑わせて!」
すると大姫様にお笑いスイッチが入り、あの手この手でチビ姫ちゃんを笑わせに走ります。
オモチャで音を鳴らしてみたり…
歌を歌ってあげたり…
本を読んであげたり…
変顔をしてみたり…。
それでもダメなら
「コマネチっ!」( >д<).;’:
ってやってます…。
驚くことに、これは一発で効きます。
いいんでしょうか…これで。
協力子育ての良さはここ!嫉妬心の緩和
下の子が生まれて、上の子が必ずといっていいほど体験するのが「嫉妬」という感情です。
私には弟がいるのですが、今になっても覚えています、あの感情を。
私は第1子なので、それまでは家族のみんなからお姫様のように扱われてきました。
ところが、ある日急に現れた小さい赤ちゃんに、大好きなお母さんを取られてしまったのです。
「どうせ私の事なんて好きじゃないんでしょ!」と怒っていたことを、この歳になっても覚えています。
自分の子供に「私の事なんて好きじゃないんでしょ!」と言われたときは、自分のその時の感情を覚えているだけに何とか対処したいと考えました。
色々と調べてみたところ、嫉妬(やきもち)に対するもっとも重要な予防策は、愛情、理解、安心感を与えることなんだそうです。
産前、上の子がどんなに赤ちゃんを楽しみにしていたとしても、実際に赤ちゃんが生まれ、ママが赤ちゃんのお世話にかかりきりになると、それまで自分が一身に受けてきたママの愛情が赤ちゃんに独占されたと感じ、嫉妬をしてしまうのです。
その嫉妬が赤ちゃん返りにつながり、ひいては赤ちゃんを叩いたりする暴力的な行動につながってしまうこともあるんですね。
嫉妬心を緩和してくれるのが、実は下の子の世話なんです。
世話をすることで「何もできない子。誰かが世話を焼かなきゃダメな子」という事を肌で感じる事ができます。
赤ちゃんの世話を通して、自分がどのような立ち位置なのかがわかてくるようになるんです。
協力子育てを積極的にしてもらうための具体的な方法
下の子が産まれてから、重要視したいのは上の子のケアです。
将来、先に親がいなくなります。
そのあとに残されるのは兄弟姉妹です。
2人助け合って生きていかなければなりません。
やっぱり、末永く仲良くいてほしいと思いますよね。
そのためには、嫉妬心を植え付けないように、上の子に下の子以上の愛情を与えることです。
1日に1回は、上の子としっかり向き合う
赤ちゃんが寝たら、家事よりも上の子を優先し、一緒に遊んだり、じっくりお話を聞いたりしてあげましょう。
わたしの経験上、抱っこして「大好きよ」と伝えるのが効果大です。
また、赤ちゃんが泣いている時に限って「ママ~〇〇やって~」と言ってくるのもよくあることです。そんな時は先に上の子の相手をしてあげましょう。
上の子を相手しているうちに、下の子は察してくれてるのか泣き止んでくれることもあります。しかも運が良ければ寝ていることもあるのです。
母性本能なのか何なのか、下の子が「おぎゃっ」と少しでも声をだそうものなら飛んで行きたくなるものですが、そんな少し泣いたくらいで行っているとママの体が持ちません。
赤ちゃんは泣くのが仕事。もっと仕事せい!くらいの気持ちでいていいのです。
多少泣かせておいて、その隙に上の子の相手をしてあげましょう。
自分だけに向け愛情が向けられていると感じられる時間を作ってあげると、上の子はママが自分のことを大切にしてくれることを理解し、安心感を持つことができます。
そうして嫉妬が解消すると、上の子にも心の余裕ができるようで、赤ちゃんのお世話を積極的にしてくれるようになります。
協力してもらいながらスキンシップを取る
こんな楽しみ方はいかがでしょう?
下の子が何で泣いているか当てっこするのです。
「なんで泣いているのかな~」と上の子と考えてみたりします。
私は下の子が泣いている時、上の子に「なんで泣いていると思う?」と聞いてみます。
すると思わぬ回答が返ってきて、しかも正解のときもあるので侮れません。
また、下の子の行動を実況中継します。
「あら!チビ姫ちゃん、テレビのリモコンに手をつけましたよ!それを~おおっと!口にもっていった~!!!うおおおお!これではリモコンが使えません!」のような感じです。
このように下の子の泣きや行動の原因を考えさせることによって、ママが下の子にお世話する理由を理解できるようになり、自分の意見も聞いてもらえ尊重してもらえていると感じてもらえます。
私がこの方法を思いついたのは、泣いているチビ姫ちゃんに対して大姫様が「うるさい!」と叫んだ時なんです。
その時とっさに「んじゃ、なんでこんなに泣いているんだと思う?」と聞くと、穏やかな口調で「う~ん、おっぱいかな?もしかしたらオムツじゃない?」と言って、下の子のオムツの状態を見に行っていました。
それからは「うるさい!」と言うことなく、泣いていたら自分であやしに行ったり、「ママ~泣いてるよ~」と教えてくれるようになりました。
まとめ
私も小さい時にそうでしたが、赤ちゃんが生まれて間もない時期の上の子は、「赤ちゃんのお世話をしたい」という気持ちと、「ママに甘えたい」という気持ちのバランスが取れずにいます。
そこで、赤ちゃんのお世話をしてくれた時には、たくさん褒めてあげること、そして、ママの愛情を独り占めする時間を作ることで、その2つの気持ちを満たしてあげることが大切です。
昔の自分を思い出してみてください。
もし自分に兄弟姉妹がいなければ、子供の気持ちになってみましょう。
下の子が生まれて間もなくは、ママも2人の育児に慣れないため大変なことばかりですが、上の子が下の子を可愛がってくれるのは、見ていて本当に微笑ましく嬉しいものです。
この時期に関係が悪化すると、将来まで引きずることもあります。
上の子をうまく育児に巻き込んで楽をしつつ、なおかつ育児を楽しみたいですよね。
追記:あれから2年経ちました
大姫様は小学生、チビ姫ちゃんは2歳になりました。
それぞれに個性が出てきて毎日楽しませてもらっています。
大姫様はチビ姫のお世話が苦にならないようで、せっせと世話を焼こうとするのですが、チビ姫は只今イヤイヤ期真っ最中。
せっかくの姉の世話を「イヤっ!自分でやるのっ!」と言って逃げ回っています。
それでもまずまず仲良くやっているので、お姉ちゃん子育て参加大作戦は成功だったと思っています。