これからもっと需要が多くなる資格「介護事務」
老人ホーム不足が騒がれている今、施設だけでなく働く人も不足しています。
我が家でも、介護が必要な祖母をホームに入れるために四苦八苦した経験があります。
介護事務は、今後ますます高齢化が進む日本になることを分かっている主婦たちの注目度が、とても高い資格です。
どこも人で不足である上、介護職員をいつも募集している現状があり、しかも全国どこにでもあるので就職先には困らないというメリットがあります。
介護事務の主な仕事は、介護報酬請求(レセプト作成)です。
デスクワークなので体力に自信がない方でも仕事ができます。
ただ現状は、介護職員の人手不足から現場の仕事をお手伝いすることも多いようです。また、月末月初は多忙を極めるため、残業が多いところもあります。それだけ重要な仕事なのです。
医療事務とWで取得すれば、もっと活躍の場が広がる可能性も出てきます。
介護事務の主な仕事は「介護報酬請求業務」
介護事務の仕事は、主に介護報酬請求業務を行います。
介護報酬請求業務は、介護サービスをした際、介護報酬を公費として請求する際の手続きを行う業務です。
毎月1回、介護給付費請求書と介護給付費明細書というものを作成し、国民健康保険団体連合会に申請します。
介護事務は、多忙なケアマネジャーを支える専門スタッフとして、介護事業の運営に欠かせない存在です。実務はデスクワーク中心なので体力的な負担も少なく、年齢にかかわらず長く安定して働けるのが魅力。
そして正社員・パート・派遣社員など様々な就業形態があるので、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選びやすいのも魅力です。家事や育児と両立しながら働きたい女性にぴったりの仕事です。
介護事務の知識を持った人は老人ホームだけではなく、クリニックや居宅介護支援事務所、国保連合会、保険請求審査機関、介護コンピュータのシステム会社、損害保険会社などでも活躍できる場がありますよ!
介護事務だけではやっていけない 必要とされるのは現場スタッフと兼務
とは言ったものの、実際に「介護事務」の資格を持っているだけで「すごく就職に有利にはたらく」といったことは難しいようです。
それよりも必要とされているのは「介護事務も出来る、現場スタッフ」でしょう。
とにかく今は現場で実際に介護をしている職員が少ないのが現状です。
実は私の母が「ホームヘルパー」という仕事をしています。
それぞれのお宅へ出向いて、介助するお仕事です。
母の働き方を見せてもらうと、パート扱いで「午前中に1時間」+「午後に1時間」という時間が多いようです。つまり、1日2時間労働です。
そして時給がすごく高いのです。
にもかかわらず、常に人が足りない状況です。
私の母は若くはありません。
それでもこき使われているそうで、どうやら70歳まで働くことになりそうだと言っています。
老人が老人を介助するような現状です。娘としてはちょっと心配です。
もし母がホームヘルパーの資格の他に、もし介護事務の資格も持っていたら、すごく重宝される存在になっていた事でしょう。母は介護事務の資格はないので、現場に出続けるしかないのです。
新しい人が入ってくるのか聞いてみると、20代は結構入社するのですが、すぐ辞めてしまう事が多く、しかも新卒なのであいさつの仕方から教えなければいけません。
今少ないのは30代~40代の、社会の常識が分かっている人なんだそうです。
私たちにも十分チャンスはあります。
介護の現場で長く働きたいのなら、介護事務の資格があった方がいいかもしれません。
介護事務の資格とは?
介護事務の資格にはたくさんあります。すべて合わせると10種類以上、代表的なものでも約5種類あります。
その中でも介護報酬請求業務ができる資格が1番人気です。
介護報酬請求業務ができる資格は、例えば…
介護事務管理士
介護事務実務士
があります。
この3つの資格は、業界内でも知名度が高く、団体規模が大きいのでおすすめです。
ケアクラーク
ケアクラーク資格は「日本医療教育財団」が試験を実施し認定している資格です。
公的資格で、年6回の試験に合格することで取得できます。
介護報酬請求業務の他、書類作成・電話対応など、介護保険の知識や介護サービスの知識について学ぶことができるので、まったく介護の仕事経験がなくても分かりやすくなっています。
受験資格は特になく、合格率は70%と高いので、久しぶりに勉強する、という方でも十分に合格できる確率は高いですよ!
ケアクラーク 受験要項
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 学科:介護事務一般 実技:介護報酬請求事務 |
合格率 | 約60% |
実施時期 | 年6回(2・4・6・8・10・12月) |
受験料 | 6,700円 |
試験会場 | 各都道府県 |
合格ライン | 学科・実技ともに70%以上の正答率 |
主催団体 | 日本医療教育財団 |
もし、どの介護事務資格を受けようか迷っている方は、ケアクラークが1番無難です。
まずは無料資料請求をして、どんな資格か、どのようなことを勉強するのかを知ってみてはいかがでしょうか。
ケアクラークは「ニチイ」という通信教育か通学講座で取得することができます。
介護事務管理士
技能認定振興協会が認定している資格で、学科試験と実技試験の2試験に合格すると取得できます
介護事務管理士も受験資格はないため、独学での取得は夢ではありません。
介護報酬の計算などの知識、介護サービスについての専門的知識などを学ぶことができます。
介護事務管理士の資格は認知度が高く、就職の際にも有利となることが多いので人気があります。
ケアクラーク・介護事務実務士の合格率は60~70%程度となっていますが、介護事務管理士の合格率は約50%。ちょっとだけ低めですね。
介護事務管理士 受験要項
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 学科:10問 実技:4問 |
合格率 | 46% |
実施時期 | 年6回(奇数月の第4土曜日) |
受験料 | 6,500円 |
試験会場 | 全国☆ |
合格ライン | 学科:70%以上 実技:各問50%以上、かつ3問で70%以上 |
主催団体 | 技能認定振興協会 |
☆札幌・旭川※・仙台・福島・盛岡※・東京・横浜・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・新潟・長野・名古屋・三重・静岡・浜松・金沢・大阪・奈良・神戸・京都・ 福知山※・岡山・広島・松山・高知※・福岡・宮崎・熊本・沖縄※
※旭川、盛岡、高知、福知山は3月、7月、11月のみ実施、
沖縄は3月、9月のみ実施
介護事務管理士 試験内容
【学科(マークシート形式10問)】
- 法規(介護保険制度、介護報酬の請求についての知識)
- 介護請求事務(介護給付単位数の算定、介護報酬明細書の作成、介護用語についての知識)
【実技(3問)】
- レセプト点検問題(1問)
- レセプト作成(2問)
介護事務実務士
NPO法人 医療福祉情報実務能力協会が認定している資格で、同協会の実施する試験に合格するか、指定校で所定カリキュラムを履修することで取得できます。
この介護保険請求事務は、福祉施設だけではなく、例えば長期療養型病床を持つ医療機関でも必要とされる能力です。介護報酬請求業務に特化した資格です。
これまでは自宅受験も可能でしたが、平成28年度より介護事務実務士試験は教育指定校及び団体受験での受験のみとなっています。
介護事務実務士 受験要項
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 不問 |
試験内容 | 学科:20問 実技:介護報酬明細書作成 |
合格率 | 67.5% |
実施時期 | ①7月上旬頃 ②12月上旬頃(年2回) |
受験料 | 7,700円 |
試験会場 | 平成28年度より介護事務実務士試験は教育指定校及び団体受験での受験のみとなっています。 |
合格ライン | 非公表 |
主催団体 | 医療福祉情報実務能力協会 |
介護事務実務士 試験内容
【 学科 (20 問)】
① 介護保険法および関連法規
② 介護保険制度 (居宅サービス・施設サービス)
③ 介護報酬の請求
【明細書作成 (5 問)】
介護給付明細書の作成
介護報酬明細書作成:1.居宅サービス 2.施設サービスより 5 問
介護資格を取るなら通信教育がおすすめ!
時間確保が難しい働くママ・兼業主婦の場合、通信教育が断然おすすめです。
特に、仕事や子育てをしながら資格勉強をする方、介護関係の勉強をするのが初めての方、数字が苦手な方、勉強に自身がない方は、資格合格への道しるべを示してくれる通信教育の方が、回り道をせずに最短でゴールをたどり着ける方法です。
通信講座のメリット
通信講座は、独学で勉強するよりもはるかにたくさんのメリットがあります。
通信講座のメリット
自分の好きな時間に勉強出来る
勉強場所を選ばない
重要な点に絞って学習出来る
疑問点もすぐに解決できる
自分の好きな時間に勉強できる
通学制口座の場合、講義の時間が決まっていて、その時間は必ず空けておかなければなりません。
仕事を持っている方、子育てをしている方には一番の問題点です。
しかし通信教育なら、自分が勉強できる時間に勉強できるのがメリット。
例えば、どんなに夜遅くたって、どんなに朝早くたっていつでも勉強できます。
いつでも中断して、家事も子育てもすることができます。
まとまった時間が取れないという方は、隙間時間を利用すると効率よく勉強を進めることができますよ!
➡ 隙間時間に作り方、使い方
資格勉強場所を選べる
自分で勉強する場所を決められるのも楽しいです。
例えば、家だけでなく通勤電車内、カフェ、仕事の休憩時間など、教材さえ手元にあればどこでだって勉強できるのです。
中には各所に自分の勉強場所があるという方もいます。
大型百貨店の休憩所、電車のホームの椅子、新幹線の待合室など、自分で勉強場所を決めて、出先で自由時間が出来たらそこで勉強している方もいるんですよ!
通信講座なら重要な点に絞って勉強できる
教材を作っている方々は、その道のプロ。
資格試験の傾向と対策を熟知した方々が作っているので、試験に出題されるポイントが的確です。
だから無駄な勉強をしなくていいのです。
勉強時間はたくさんとっているのに、テストの点数が悪い人。
逆に、少ししか勉強していないのに高得点を出す人がクラスにいませんでしたか?
それは、効率ややり方の問題が大きく関係しています。
前者は無駄な勉強を一生懸命していた可能性があります。
通信教育を受ければ、後者の「短時間で結果を出せる人」になれる可能性が高くなるわけです。
余計な回り道をしなくて済む、つまり、最短で合格することが可能なのです。
疑問点がすぐに解決する
通信教育講座には、ほとんどの場合「サポート体制」が整っています。
これは、メールや電話、中にはテレビ電話を使って直接質問することができ、疑問に思ったことはすぐに聞くことができるサービスです。
まるで、待ってましたとばかりにすぐ返事が返ってくる講座もあるので、そのようなスピード感のある講座だと嬉しいですよね。
ただ、値段が安い講座だとメールサポートがついていない場合もあるので、しっかりチェックをしておく必要があります。
介護事務講座は値段が高くないからすぐに始められる
介護事務のベテラン指導員が作成した講座にもかかわらず、介護事務講座は値段がかなり安いのも魅力の一つです。
費用はだいたい3万円。最短で3か月で勉強が終わります。
これなら働きながらでも、子どもがいるママでも取得しやすいはずです。
介護事務資格 おすすめは「ケアクラーク」
介護事務には いろいろな資格があることが分かりました。
その中でも一番受験者数が多いのは、ニチイの「ケアクラーク」です。
今、自分の持っているスキルを客観的に評価してくれるので、全国的にも認知度が高いのです。
もちろん、職場となる介護施設からの評価が最も高いのが「ケアクラーク」です。
もしもどれを取得したいか迷っているのであれば、ケアクラークにしておけば間違いないでしょう。
介護事務の資格は、勉強する講座によって特徴がそれぞれ違います。
一番いいのは、すべての資料請求をして、値段や講座内容を見比べて見ることです。