歳と共に記憶力の低下を嘆いている人は多いですよね。
私もその一人です。
昨日食べたご飯もすぐに思い出せないのに、資格の勉強だなんてそんなのできるのか!?と自分自身を疑っていました。
結論から言うと、確かに学生の時より記憶力が落ちているんですが、やり方を工夫すればカバーできるんです。
それが「復習」です。
このことを教わったのは、私の子供からでした。
まとまった時間がなかなか取れない主婦の味方になってくれるのが「隙間時間」です。
誰にでもある隙間時間を有効活用して、繰り返し問題を解くことが、無駄な勉強時間を短縮して合格できる方法だと感じています。
⇩隙間時間の見つけ方はこちらにまとめました!
大人の記憶力はやっぱり低下しているのか!?
主人が言っていたことを今でも忘れられません。
主人の会社では勤続年数が上がるにつれ、難易度の高い資格を取るよう上司から勧められます。主人も例外ではなく、早速勉強を始めました。
過去にも一つ、会社命令で資格を取得していました。
なので資格取得は初めての経験ではありません。
主人はそのとき自分がやった時と同じような資格の勉強法をとった様です。
「参考書に1回、目を通す」です。
しかし今回は苦戦したようで「昔は1回読めば頭に入ったのに…」と嘆いていました。
私の場合は、1回読んでも5分ですべてを忘れますし、集中力もなく、人の3倍は努力しないと人並みに覚えられません。
そんな私から見れば、かなり無謀な勉強方法です。
結果は惨敗でした。
そりゃそうだ。
脳は100年経っても衰えない!
子どもの頃に比べたら、人の名前が思い出しにくくなっている……と思った人も多いはず。名前が思い出せないのは、大人は子どもと比べて、知人の数が圧倒的に多いため。たくさんの引き出しからひとつの名前を取り出すには時間がかかります。知人が少ない子どもは、少ない引き出しから簡単にひとつを取り出すことができ、また、何度も出し入れするので、記憶を定着させる復習効果も高いのです。
大人は、記憶力が低下したことをとても気にしますが、実際のところ、度忘れの回数は大人も子どもも変わらないんです。大人はそれを『老化の象徴』と捉えることで深刻になってしまうんですが、子どもは思い出せなくても、特に気にはしていない。それだけの違いなんです。
つまり、はっきり言って記憶力の低下は年齢のせいではないということなんですよね。
やることが多すぎて、覚えきれないのも原因の一つ
自覚症状が出始めたのは、2人目の子供を産んで1年くらいたってから。
職場復帰をして子供たちは保育園に行くようになりました。
その時上の子は年長さんで、私は役員をすることになり、仕事の合間を見ては子供の引率をしたり、写真を撮りに行ってアルバムを作ったりとやることがたくさん。
そのころからです。仕事のうっかりや持ち物のうっかりが出始めたのは。
これは、やらなければいけないことが多すぎて、脳の記憶力が追い付かなくなってきている証拠なんですよね。
これではまずいと重い腰を揚げ、私が取り組んだのが家事のタスク化です。
やらなければならないことをすべて書き出し表にして、それを毎日見ながら機械的にこなします。
⇩もしよければ参考にしてみてください!
繰り返し、繰り返しやることで、今では表を見なくても体が勝手に動くようになりました。
突然やらなければならなくなったことは、すぐに手帳にメモし、優先順位を1番にします。
これで物忘れを防ぐことができるようになりました。
資格勉強は復習回数を多くすることがポイント
主人のようにいくら記憶力が良いといっても、さすがに「1回参考書を読んで合格」ってのはなかなか難しいでしょう。
そこで、「厳選した問題集や参考書を、徹底的に何回も読む」という方法はいかがかでしょうか。
実際に私が勉強した方法も、同じ本を何回も復習する方法でした。
これが一番無駄がなく、資格合格への一番の近道だと信じてやってみました。
これを気づかせてくれたのは、小学生の子供の宿題です。
これはママである私も同じです。
特に興味を持って聞いていた「大きなかぶ」は、私ですら暗唱できます。
このように、繰り返すことが大人の脳にもしっかり定着させる方法なのです。
復習にはポイントがあります。
「忘れる」ことを自覚する
人間は忘れやすい生き物です。
だから毎日を楽しく生きていられるのですが、資格の勉強をするとなってはそんなホイホイ忘れてもらっては困りますよね。
しかし、忘れるものはどう頑張っても忘れるものです。
まずは自分で「忘れっぽい」ことを自覚することです。
日本1有名な○大学の学生も、成績優秀者はそのことを自覚しています。
ですから、中学・高校時代に「1冊の問題集をは3回解くのが基本」だという考えの持ち主が多いのです。
やはり1回で覚えるのは至難の業で、それは人間誰しも共通していることなんですね。
私たちが歳をとって「忘れっぽくなった」というのは、決して歳のせいばかりではありません。人間そういうもんなのです。
資格勉強の復習はタイミングよく
一般的に復習のタイミングは「1日後、1週間後、1か月後」の3回がいいといわれています。
本当は子供の宿題のように毎日やるのが一番なのですが、何せ資格の勉強は覚える量が多いので、毎日やっていたらいつまでたっても勉強が終わりません。
復讐の期間をみると、だんだんと復習する間隔が空いているのが分かりますよね。
復習のタイミングは、あまり早すぎても効果が薄れてしまいます。
たとえば、英単語を覚えてから、5分後に復習して終わる、ということは得策ではありません。
記憶は寝かせているあいだに、脳内で整理が進んでいくからです。
1時間勉強したとしてその内容を記憶に定着させるには、勉強後に軽く頭の中で反芻してみます。たったこれだけのことで、記憶の定着度が違ってきます。
さらにこの1週間後、1か月にも復習をすれば、記憶の定着率はまた上がります。
通勤時間をうまく使って復習する
通勤電車内で参考書を読み、会社までの徒歩の時間で軽く復習するというのはどうでしょうか?
そして1週間後にもう一度同じことをやり、1か月後にも同じことをする、という方法です。
これだけで、かなりの復習回数になっていますよね。
先日、昔から出来の良かった友人に会ったので聞いてみたところ、3回は必ず復習していたそうです。友人ですら3回もやっているんですから、私は3倍はやらなければなりません。
「え~そんなにやらなきゃいけないの~?」なんて思ってしまいますが、やればやっただけ記憶が定着するので、とにかくやればいいんです。
1回目~2回目はまだ記憶が定着していないので思い出すのに苦労しますが、3回目以降はスラスラと解けるようになっていることを実感すると思いますよ。
資格復習計画を立てるのは結構大事
資格勉強の後半戦、大事になってくるのはモチベーションの維持です。
私も何度も経験していますが、最初のうちはいいんです。
やる気がみなぎっています。
しかし、繰り返し復習ばかりしていると「怠け心」が出てくるんですよね、ニュキっと。
無計画でやっていると、試験日までに3回復習するどころか、1回も終わらないうちに試験日を迎えてしまうこともあります。
なので、最初のうちに復習計画を立てておくことをおすすめします。
この日までに1回目を終わる、〇日までに2回目を終わる…という封に手帳に書いておけば、自分がどれだけ頑張っているか、計画通りに進んでいるかが一目瞭然です。
3回目の復習が終わったら、自分にご褒美をあげるのもいいかもしれないですね。
間違いのない資格参考書を選ぶ
同じ問題を何回もやる事はとても重要な事ですが、そのためには良質な参考書、問題集でやらなければ意味がありません。
私のやり方は、1冊を徹底してやり抜く方法ですが、参考書や問題集の選びかたを間違うと、それまでの勉強の時間が無駄になってしまいます。
一番確実な方法は、通信教育の教材を選ぶことです。
時の流れと共に資格の出題傾向が変わってきますし、出題範囲が変わってしまう事もあります。
通信教育ではそういう情報には敏感なので、すぐに対応した教材を手に入れる事ができます。
また、専門の講師が分かりやすく作っている教材で、何人もの受講生が合格してきたという実績があります。分からない問題があれば、すぐに質問することもできるのです。
安心して身を任せられるし、回り道をせずに済むのです。
家族への協力依頼は欠かせない
繰り返しの復習、回数をこなしていくうちにこれまただんだんマンネリ化していきます。
マンネリ化は怖くて、自分では覚えているつもりでも全然頭に入っていなかった、という事もよくあるんです。
そこで登場するのは「家族」。
資格の勉強を始める時に「私、資格を取ってこうなりますっ!だから協力してね!」と宣言をしておきましょう。
そして、資格の勉強に飽きてきたとき、家族に問題を出してもらうのです。
どっかから湧いてくる「何だかわからないプライド」が、間違う事を拒否し、かなり真剣に問題を解こうとします。これが良い刺激になるんですよね。
間違ったらプライドが傷つきますので、また繰り返し復習に身が入るというわけです。
家族をうまく使うのも大事ですね。
試験勉強合格の合言葉は「繰り返し」
小学生の子供からひらめいた勉強違法をご紹介しました。
実際私も、この方法で沢山の資格を取得してきました。
子供の様子を見ていると、まだ覚えきっていない最初はかなり時間がかかり、そしてすごく嫌そうに計算カードや音読をやっていました。
時にはズルをして、やってないのに「やった」と言い張ることも…。
これは完全にモチベーションがダウンしていると感じた私は、計算カードの問題をランダムに出して見ることにしました。
すると、全然できません。
これは、まだ頭に入っていないということだと言い聞かせると、真剣にやり始めました。
暗記カードは隙間時間を使って覚えやすいツールですよね。
でも、本当に覚えたかどうか確認をしないと、ただ黙読しているだけになってしまいます。
暗記カードの良いところは、入れ替えが簡単にできること。
何度も入れ替えて繰り返すことで、良い刺激になるし記憶の定着にもなります。
おかげで、一けたの足し算引き算はもうお手のもの。
今は2桁の足し算引き算で「う~ん…う~ん」と唸ってます。
あたしも頑張るから、子供よ、頑張れ。