主婦に人気の資格「調剤薬局事務(調剤事務)」とは?
調剤薬局事務(調剤事務・薬局事務)は、調剤報酬請求事務(レセプト作成)を中心に、事務作業全般をします。
「処方せん受付」などの表示がある薬局が、調剤薬局事務員の職場になります。
近年、急激に増えた調剤薬局(病院で発行された「処方せん」に基づいて、薬を調剤して渡してくれるところ)は、もともとは薬局が始まりです。
一昔前は病院内で薬の処方もしていました。
しかし、これがかなり手間のかかる作業で時間もかかるんです。
そこで、病院と薬局を分けることになりました。
(まだ病院内で処方を行っているところも存在はしていますが、数は少なくなっています。)
これが調剤薬局事務という職業が誕生するきっかけです。
おかげで業務もスムーズになり、患者さんの待ち時間も減るという効果が出ています。
家事・育児の両立をしたいママに人気!
専門的な技能が必要とされる仕事でありながら、難易度が比較的低く、取りやすい手軽さが人気になっている調剤薬局事務(調剤事務)。
家事や育児と両立しやすいのが最大のメリットポイントで、家庭を大事にしながら仕事をしたい方には特におすすめの資格です。
フルタイムで働くこともできますが、パートタイムで午前中だけ勤務なんてことも可能なんですよ!
調剤薬局の数は毎年増加しており、今は約6万店舗も。
就職難とは無縁の職業です。
自宅の近所で職場を見つけやすく、時給がパートで働くよりも高いです。
家事・育児が忙しい方や引っ越しが多い方にもうれしい仕事です。
調剤薬局事務が取得しやすい理由は「出題範囲が狭いから」
調剤薬局事務(調剤事務)は勉強するのが薬剤の分野のみなので、他の医療資格よりも学習の範囲が狭いから取得しやすい傾向にあります。
しかも暗記の必要がないのも魅力です。
レセプトという書類を正確に作成するのが調剤薬局事務の主な仕事のため、実務でも資料を見ながらレセプトを作ります。
なので試験はテキストや資料を見ながら解答でき、細かい数字などについて暗記する必要がありません。
調剤薬局事務ってどんな仕事?
調剤薬局事務は、処方箋を持って薬局に行った時、初めて顔を合わせるスタッフの方がほぼ100%薬局事務員と思っていいでしょう。
では、具体的にどんな仕事をしているのでしょうか。
✅受付
✅保険証の確認
✅処方箋の情報入力
✅レセプト(調剤報酬明細書)の作成
✅医薬品の検品・入庫・発注
✅薬剤師の補助・雑務
調剤薬局事務一番の見せ場は「レセプト入力」です。
一般的な会社でいう経理のような仕事なので、勤めている薬局の売り上げに大きくかかわります。
受付
私たちが病院で診察を受けたときに処方箋を手渡されると、調剤できる薬局に持っていきますよね。
その時に処方箋や保険証を受け取ってくれるのが調剤薬局事務員です。
私の行っている薬局では受付は機械がやりますが、例えば外出したいときや受け取りは後日にしたいときに声をかける方が調剤薬局事務員です。
事務員とは言っても接客業といった感じなので、言葉遣いや接客態度はしっかりしていなければなりません。
保険証の確認
お薬の料金を計算する前に、患者さんが保険に入っているかを確認する必要があります。
月初めに保険証の提示を求められますが、これは月が替わるタイミングで保険証が変わるケースが多いからなんです。
もし保険証の上方が間違っていた場合、請求内容が認められずに国が薬代を支払わないということも。
これでは薬局では収入が減ってしまうので、確認は必ずと言っていいほど行われています。
処方箋の情報入力
薬剤師さんが調剤を終えたあと、処方箋の内容を専用のパソコンに入力する作業です。
昔は一つづつ手作業での入力でしたが、今はバーコードをピッよ読み込むだけでOKなシステムを導入している所が多くなっています。
処方箋を入力する意味は、患者さんへ渡す薬の説明書(飲み方、効果、副作用等)の内容を作るためと、レセプト(調剤報酬明細書)を作るためです。
レセプト(調剤報酬明細書)の作成
調剤薬局事務の資格が生かされるのがこの仕事です。
私たちは保険に加入することで、医療費負担を1割~3割に抑えられています。
では残りの7割~9割は誰が支払うのかというと、健康保険組合や市区町村、国なんです。
この残り金額を計算し、請求するのが調剤薬局事務員の一番の見せ場と言ってよいでしょう。
薬局にとっても一番大事な仕事なので、ある程度仕事に慣れた人でないとやらせてもらえない薬局もあるようです。
ミスが許されない仕事なのでやりがいがある反面、プレッシャーも大きい仕事です。
医薬品の検品・入庫・発注
薬局には毎日のようにたくさんの薬が届きます。
これらがちゃんと数通り届いているかをチェックし、棚に補充するのも調剤薬局事務員の仕事です。
また、その日消費した医薬品の発注も行います。
ただ、薬局によっては管理者が担当したり、発注は薬剤師が行ったりするところもあるようです。
薬剤師の補助・雑務
薬の配達、備品の補充、電話対応、薬局内の清掃などもやります。
事務員と言えど結構体力を使う仕事です。
薬局では「調剤薬局事務資格」がないと不利
調剤薬局事務(調剤事務)の場合、就職する時に資格を持っているか持っていないかで、採用にかなりの影響が出ます。
求人広告の中には「未経験者OK」となっているものが多くありますが、これは「調剤薬局事務の資格を持っていることが前提」となっている場合が多いんです。
専門的な知識の要求される調剤薬局事務では、無資格で、なおかつ未経験での就職は正直に言って難しいでしょう。
中には資格はないけれど就職できた方もいらっしゃいますが、これはレアケース。
いずれは取得することになります。
事務の仕事は人気がありますので、資格を持っていないと書類選考も通らない場合がほとんどです。
調剤薬局事務は通信教育で
忙しい兼業主婦やママが調剤薬局事務(調剤事務)の資格を勉強する場合、通信教育が間違いなく良いです。
通信教育は、自分で好きな時間に勉強できるうえ、通学よりも格安で勉強できます。
特に、隙間時間や通勤時間を使って勉強できるのが通信教育の良いところ。
時間短縮のコツは何かをしながら何かをやること。例えば通勤しながら勉強する、電車をや人と待ち合わせしながら勉強する、カレーを煮込みながら勉強するなど。
これらを可能にしてくれるのは、DVDや音声講座がある通信教育なんです。
調剤薬局事務のメリット
短期間で、しかも低価格で取得できる調剤薬局事務の資格。
もし就職するとなったら、どんなメリットがあるのでしょうか。
全国どこでも働くことができる
調剤薬局事務は、日本中どこにでもある薬局が職場です。
今はコンビニよりも多く薬局があり、どんな田舎にだってコンビニはなくても薬局はあります。
だから、どんなところに引っ越そうが勤務先には困らないというメリットがあります。
また、調剤薬局事務が本領発揮できる医療費の計算は、日本であればどこでも同じ計算方式。
だから、もし今の調剤薬局を辞めて他の場所へ行ったとしても、そのスキルはいかされるのです。普通の事務職ではそういうことにはならず、また一からですもんね。
働き方が自由自在
自分のライフスタイルに合わせて仕事ができることほど、幸せなことはありません。
やはり、家事と仕事の両立はかなり大変なのは間違いありません。
それに子育ても加わると、何かを犠牲にしなければすべてをこなすことは困難です。
仕事を優先すれば家族が壊れるし、家族を優先すれば思い通りの仕事をすることはできないのです。
家族も仕事も大事にしたい、と考えているならば、勤務時間の融通が利く調剤薬局事務は最高の仕事でしょう。
子供が小さいうちはパートとして時短勤務で働き、ある程度手が離れてきたら正社員にだってなることができます。
調剤薬局はどこの町にもあるので、自宅近くの場所を選べば、通勤だけでなく子供のお迎え、買い物にも便利。
夜勤や休日出勤、残業もほとんどありません。
薬について詳しくなれる
普段生活しているだけでは、なかなか薬の知識はつきませんよね。
調剤薬局事務は周りが薬だらけの環境ですから、ある程度の知識はつけられます。
また、怖いのが薬の組み合わせ。
場合によっては副作用を招くこともあるのですが、この知識がつけられるのは家族の為にもメリットであると言えます。医療機関に勤めていないと得られない知識です。
とにかく資料を取り寄せてみよう!
調剤薬局事務の資格がなくても、調剤薬局で事務員として働くことはできますが、やはり最初の書類選考時に資格を持っているかいないかで、採用者の印象が変わるのは間違いありません。
特に年齢を重ねてからの応募では、前職で調剤薬局事務をしていたなら良いのですが、未経験の場合アピールポイントがありません。
特に、40代以降での就職は困難を極めます。
できるだけ早いうちに取得して就職し、実務経験を積んでおけば、その後はいつでも、全国どこでも働くことができるようになるでしょう。
働く主婦が勉強をするのであれば通信教育が良いと思う理由は、値段は独学よりも高くなりますが、その分合格率が90%を超えるということ。
確実に短期間で合格したいのであれば、通信講座がベストなのです。
中には独学で勉強された方もいますが、とりあえず情報収集をする目的で、色々なところから講座資料を取り寄せている方がほとんど。
各講座の資料は、調剤薬局事務の仕事内容や、資格取得までの勉強内容、実際に調剤薬局事務の資格を取得した方の体験談も載せています。それでシュミレーションをして勉強を頑張った方もいるんですよね。
資料請求だけなら無料なので、このメリットは使った方がいいでしょう。